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名古屋港、金城ふ頭の物流・交流分離を検討

2015年2月19日 (木)

ロジスティクス中部地方整備局は18日、行政、自動車メーカー、物流事業者が名古屋港と自動車産業の連携のあり方を話し合う検討会の開催結果を発表した。

前回の会合で金城ふ頭の「物流機能と交流機能の混在」を課題視する意見が多かったことから、1月下旬に開催した2回目の検討会では、同ふ頭に文化交流拠点を整備し、完成自動車輸送機能の強化を図ることをテーマに協議した。

出席者からは「2本の道路橋によるアクセスとなっているが、耐震性の向上を図るため、橋ではなく埋立とする方法も考えられる」「レゴランドなど新たな交流拠点による交通量の増加が見込まれ、物流と人流との混在が課題。現在、進められているこの交通動線の分離などの対策をしっかりやってもらいたい」といった意見が出された。

また、大規模災害時の港湾機能の早期回復については「どの程度の期間で復旧すべきか、誰から情報を入手できるか事前に調整にしておくことが必要」「災害発生後、岸壁背後の荷捌き地の確保がフレキシブルにできるような港の整備が今後必要となる」「名古屋港が利用できない際の代替港の検討も必要となるが、いかに名古屋港を早期に復旧させるかという部分について、一番に考えたい」との声が上がった。

このほか、「名古屋港は、輸出に関しては日本の中でもかなり好調な港だが、その半面、輸入はそれほど強くない。自動車関連産業に限らず、物流センターなどを誘致するなど、輸入を増やしていくことを検討する必要がある」など、名古屋港のコンテナ物流の効率化を提案する意見があった。