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住友大阪セメント、ベトナムにリン酸鉄リチウムの新工場

2011年6月8日 (水)

拠点・施設住友大阪セメントは8日、リチウムイオン電池正極材料の需要拡大に対応するため、リン酸鉄リチウムを年に2000トン生産する能力を持つ新工場を建設すると発表した。投資金額は約50億円で、7月に法人を設立、2012年上期に稼動を開始する。

 

同社は、2007年12月に船橋の事業所内に年産150トンのパイロットプラントを導入し、性能向上や品質管理など量産検証を重ねてきた。この結果、リン酸鉄リチウムを使用した電力貯蔵用大型リチウムイオン電池を国内で唯一量産しているエリーパワー(東京都品川区)など複数のユーザーを確保し、さらに昨今の電力事情やエコカー普及などを受け、急激な需要拡大が確実となったことから、新たな大規模量産工場の建設が必要と判断した。

 

新工場は12年上期中の稼動を計画しており、13年中にはフル生産の2000トンレベルの操業になる見込み。建設地は、国際取引への対応やコスト低減などを考慮し、ベトナム北部の工業団地とする。建設地は1万トンレベルまでの設備拡張が可能となっている。