ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

青森マグロの大規模加工センターがきょう竣工

2015年4月13日 (月)

拠点・施設青森マグロの大規模加工センターがきょう竣工青森県深浦町で農水産加工を行う「あおもり海山」は13日、青森マグロなど魚介類の冷凍保存機能を持つ大規模加工センターを竣工する。

加工センターは、マグロの大型定置網漁を行う「ホリエイ」(同町)と、生産者からの直接仕入れを特色とする居酒屋チェーン「エー・ピーカンパニー」(東京)の3社が共同出資で立ち上げたもので、「6次産業化支援」を目的にみちのく銀行などが設立した「とうほくの未来応援ファンド」の支援第一号となった。

深浦マグロは高級マグロとして知られる「大間マグロ」と同じクロマグロで、大間方面へ北上する途中に水揚げするため、時期は大間より2-3か月早く、魚体は大間産より小ぶりだが、脂の乗りは「マグロの本来の味が感じられる」と評判。

深浦産マグロの年間水揚げ量は大間マグロの2倍で、価格の低い夏場に漁期が集中するため、深浦近海のマグロ漁が全盛期となる5-8月は比較的手頃な価格で取引されている。

13日に竣工する加工センターでは、ホリエイが水揚げし、船上で「血抜き」「神経抜き」「腹取り」「冷やし込み」までスピード処理。熟練の技でうまみ成分を十分に閉じ込めたマグロを切り身に加工し、マイナス55度で冷凍保管する。

漁獲量の少ない時期や価格の高い時期などに合わせて需給調整しながら通年で出荷することで、漁のない冬春でもマグロ価格の市場動向を見極めながら、計画的な通年出荷を行う。

タイ、ブリ、サワラの冷凍保存にも加工センターを活用し、サイズが小さく捨てられてきた未利用魚を冷凍加工、販売する。