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北海道コカ・コーラボトリング、バイオ配合燃料を導入

2011年6月22日 (水)

フード札幌市の清田工場と帯広営業所を結ぶ拠点間輸送で使用される大型18トントレーラー北海道コカ・コーラボトリング(札幌市清田区)は21日、帯広市と昨年9月に締結した「環境と共生したまちづくり」協定に基づき、今月から一般販売が開始されたバイオディーゼル燃料を5%配合した軽油(B5燃料)の利用促進に向けた取り組みに参画し、23日から製品配送車両などへ一部導入すると発表した。

 

導入を開始する車両は、同社で現在札幌市の清田工場と帯広営業所を結ぶ拠点間輸送で使用されている大型18トントレーラー1台と、帯広市内の自動販売機・店舗などへ製品を配送するルートトラック2台、商用車1台の合わせて4台となり、年間約4万リットルのB5燃料使用を見込む。

 

バイオディーゼルの商業使用は、日本コカ・コーラと全国のボトラー12社などで構成する日本のコカ・コーラシステムでは、今回が全国初の試み。

 

帯広市は、これまで家庭から出る廃てんぷら油を回収し、バイオディーゼル燃料を製造する取り組みを進めてきた。同社は、昨年9月に帯広市と「環境と共生したまちづくり」に関する基本協定を締結し、市内へのソーラー自動販売機や最高水準の省エネ自動販売機の導入などによる、CO2削減に向けた取り組みを協働で進めてきた。

 

今回、帯広市内のガソリンスタンドでB5燃料の一般販売が開始されたのを機に、製品配送車両でのB5燃料の導入を決めたもの。導入車両には、帯広市との協働取り組みであることを表した専用の塗装・ラッピングを施し、PR効果も狙う。

 

コカ・コーラシステムでは、バイオディーゼル燃料の供給インフラなどの社会的な条件が整ったほかの地域でも展開を検討していく。

 

日本のコカ・コーラシステムでは、2015年までに事業全体のCO2排出総量を約30%削減し、15年時点で約60万トンのCO2排出総量を削減する計画。全事業プロセスの約16%のエネルギー消費を構成する物流・輸送部門では、配送の効率化やエコドライブの推進、ハイブリッドディーゼルトラックなどの低公害車の導入などを実施する。