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伊藤忠丸紅鉄鋼、インドネシアに建機部品の生産拠点

2011年6月22日 (水)

荷主伊藤忠丸紅鉄鋼(東京都中央区)は22日、自動車・建設機械の大手部品メーカー・プレス工業(神奈川県川崎市)と合弁で、インドネシアに建機部品を製造する会社を設立することで合意したと発表した。

 

インドネシア、東南アジア諸国では鉱山向けなどで、油圧ショベルの需要が急増しており、主要部品のキャビン(運転席)を現地生産方式に切り替えることで、安定した供給が可能になると判断した。

 

両社は西ジャワ州カラワン県の工業団地に、キャビンを製造する新会社を設立し、2012年末の稼動開始を目指す。資本金は約1000万米ドルで、プレス工業65%、伊藤忠丸紅鉄鋼35%を出資する。総投資額は約2000万米ドル。

 

新会社には、油圧ショベル用キャビンの組み立てラインを設置し、年間生産能力約3万台の工場とする。キャビン用の部品は当初、日本からCKD供給するが、将来的には現地調達を計画しており、新工場で製造されるキャビンは、日系、米系の建設機械メーカーのASEAN地域の工場に納入される。

 

インドネシアの商用車需要は2010年時点で10万台強だったが、数年後には約2倍に需要が拡大する見込みとなっており、新工場では建設機械だけでなく、日本の商用車メーカー向け部品の現地生産も目指す。また、自動車部品や建設機械用部品の設計・開発や金型・機器の製造販売へも事業を拡大する。