ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ソフトバンク、配送で急成長の韓国ECに1240億円出資

2015年6月3日 (水)

ECソフトバンクは3日、韓国最大規模のEコマースサイト「クーパン」を運営するフォワードベンチャーズLLCに対し、子会社を通じて10億米ドル(1240億円)を出資することに合意した、と発表した。7月上旬に取引を完了する見込み。

クーパンはこの資金調達により、注文から入金までのサービス、同日配送ネットワーク、先進的なモバイルアプリケーションの革新を促進し、これらの取り組みを強化するほか、シリコンバレー、シアトル、上海、ソウルにある事業拠点の研究開発機能を拡大する。

クーパンはモバイルを活用した配送サービスを提供しており、ソフトバンクは同社を「世界で最も革新的なEコマース事業者のひとつ」だとみている。

クーパンが自社で所有する配送インフラで提供している配送サービスにより、同社は急速に成長を続けており、顧客の自宅まで直接商品を届けるクーパン・マンと呼ばれる宅配チームなどにより、直近6か月間で個別配送売上は3倍以上に達している。

同社のモバイルアプリは2500万以上のダウンロード数があり、韓国内で最大規模のアクティブユーザーとなっている。全売上高の75%とアクセス総数の85%がモバイルユーザーの利用分で占められている。

ソフトバンクのニケシュ・アローラ副会長は「クーパンは、先端テクノロジーを活用して世界中で展開するEコマース事業での同日配送、モバイルコマース、カスタマーサービスはどうあるべきかという観点で、新しい業界基準を確立することになるだろう」と話している。