ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

国交省調べ

圏央道久喜白岡・境古河開通で物流ルートに変化

2015年6月5日 (金)

拠点・施設国土交通省は5日、3月29日に開通した圏央道久喜白岡JCT・境古河IC間19.6キロの開通効果として、企業の物流や観光の状況が改善したことに加え、身近な生活道路から大型車が減少した、と発表した。

久喜白岡JCT・境古河IC間は、これまで高速道路の空白エリアだった茨城県西地域で初めての高速道路で、境町から都心への所要時間が114分から87分に、埼玉県の桶川北本ICから茨城県の古河市までの配送時間が90分から60分に短縮。

ゴールデンウィーク期間中に「道の駅」の利用者数・売上額が15%増加(昨年比)するなど、地域の観光・レジャー需要にも効果が確認された。

また、抜け道に流入していた大型車が高速道路や新4号バイパスに転換し、生活道路である県道西関宿栗橋線の大型車交通量が開通前の1600台(1日あたり)から、開通後は800台へと50%減少した。

さらに、6月7日には圏央道神崎・大栄間が開通し、常磐道と東関東道が直結、圏央道全体の8割が完成し、沿線に立地する物流施設などの利便性向上、北関東方面から成田国際空港へのアクセスが改善するなどの効果が見込まれる。

茨城県古河市に工場を構える日野自動車では「取引している昭島市の梱包資材業者が古河工場で製造した部品用の梱包製品の配送ルートを圏央道利用に変更し、所要時間を30分程度短縮した」と開通効果を説明。埼玉・茨城間全線開通時には既存拠点との連絡の利便性が高まり、新たな積出港として常陸那珂港の利用が検討材料になってくるとの見方を示した。