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ソフトバンクグループで新規事業を手掛けるSBイノベンチャー（東京都港区）は10日、ネットで購入した商品を早朝・夜間の時間帯や、24時間から指定した時間に受け取れる配送サービス「Scatch!」（スキャッチ！）の提供を都内4区で先行して開始した。
Scatch!は、ソフトバンクグループが従業員のアイデアを広く募集して事業化を行う新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」から生まれたサービスで、国内のどのECサイトで購入した商品でも利用できるのが特徴。
Scatch!サービスサイトで会員登録し、ネットショッピングの際の配送先に「Scatch!会員専用住所」を入力することで、Scatch!の倉庫で一度商品を預かり、指定日の早朝（6-7時、7-8時）・夜間（21-22時、22-23時）の指定された時間帯に商品を届ける。30分間隔で希望の時間を指定できる。
また、「時間ぴったり便！」を利用することにより、24時間から指定された時間に商品を届ける。
配送先が東京都港区・品川区・目黒区・渋谷区の商品を対象として先行提供を開始し、今後、段階的にエリアを拡大する。
同社は「EC市場の拡大に伴い、宅配便取扱個数が著しく伸びている一方で、ライフスタイルの多様化により単身世帯や夫婦共働き世帯が増加し、なかなか商品を受け取れないというEC利用者が増えている」とECの成長に伴って商品の受取りが課題になっている」と指摘。
Scatch!では、通常受け取りが難しい早朝・夜間の時間帯の配送サービスを提供することで、より多くの顧客ニーズに対応することを目指す。
利用料金（税別）は、月額基本料を支払う「プランA」と月額基本料不要のプランBを用意。プランAは、298円の基本料のほか、オーダーごとに早朝・夜間指定を398円、時間ぴったり便!を1980円で提供。プランBは早朝・夜間指定が798円、時間ぴったり便!が2480円となっている。
ソフトバンクイノベンチャーは、「新しい価値、サービスが次々と生まれる企業風土の醸成」を目的に、ソフトバンクグループ企業の全社員を対象として2011年度に開始した新規事業提案制度。
自由なテーマで事業アイデアを募り、複数回の審査を経て、事業化を検討する案件を決定する。審査を通過した案件の事業化は、提案者が主体となって推進する。
11年度は1200件の応募のうち、10件が審査を通過した。12年度は内定者にも門戸を広げて実施し1200件の応募のうち7件、13年度は1400件の応募のうち10件、14年度は1200件の応募のうち10件が審査を通過した。
