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台湾・陽明海運、南北航路に本格参入

2015年7月10日 (金)

ロジスティクス台湾船社の陽明海運は10日、アジア-メキシコ・南米西岸と南米東岸航路を開設し、南北航路に本格参入すると発表した。

日本出し輸出入貨物は釜山と中国接続で輸送し、関西地区からの直航船より短いトランジットタイムと地方港からの引き受けをセールスポイントに営業を展開する。

同社は大西洋を含む東西基幹航路をメガアライアンスのCKYHEメンバーとして運営しているほか、独自に豪州航路、アジア域内航路を展開しており、南北航路にも本船を投入して本格参入することで、グローバルキャリアーとしての地歩を固める。

7月中旬から開始する中米・南米西岸航路は、陽明海運、韓進海運(韓国)、現代商船(同)の協調サービスとして運営し、4500-5500TEU型10隻を投入。陽明海運はSA2のサービス名で4500-5500TEU型3隻を投入する。

■陽明海運運営のSA2サービスのローテーション
高雄-蛇口(金/土)-寧波(月/火)-上海-釜山(金/土)-マンザニーヨ(日/月)-ベナベンチュラ(金/土)-キャヤオ-バルパライソ(土/月)-リルケン(月/火)-マンザニーヨ-釜山-高雄

日本出しは博多、門司がPAS船、神戸、大阪からはKCV(韓国・中国・ベトナムサービス)を経由してそれぞれ釜山接続し、マンザニーヨまでのトランジットタイムは博多から18日、門司19日、大阪21日とそれぞれ最速、神戸から20日と直航船と遜色ない競争力でサービスを提供する。

名古屋、横浜、東京出しはSK1、SK2、SNGのアジア域内3サービスで接続。サービスの開始本船は上海を今月15日に出港する「YMグリーン」(Voy.116E)で、釜山を18日出港、マンザニーヨには8月2日に到着する。

6月から開始した南米東岸航路は陽明海運が4500TEU型3隻を投入、川崎汽船、PIL(シンガポール)、現代商船と協調配船するアジア-北米東岸サービスで、仕向け地はリオデジャネイロ、サントス、ナベガンテス、パラナグア(すべてブラジル)。

日本出しは東京、横浜、名古屋、門司、博多出しは蛇口で、阪神からは上海でそれぞれ接続する。リオまでのトランジットタイムは博多から38日、門司39日で最速のほか、神戸40日、大阪41日、横浜42日、東京と名古屋が43日――の競争力あるサービスとして提供する。