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ルノー・日産、AL生産・物流統括副社長にオリーブ氏

2015年7月10日 (金)

国際ルノー・日産アライアンスは9日、ジェロームオリーブ氏が8月1日付でアライアンス生産・物流を統括するアライアンス副社長に就任すると発表した。

2014年4月の機能統合以来、アライアンス生産・物流を統括してきたアライアンス副社長の木村昌平氏が日産グループ内企業の生産関連の役員に就任し、ルノーで欧州地域の生産・物流担当SVPのオリーブ氏はその後任となる。

57歳のオリーブ氏は、生産・物流機能の統合促進に取り組む。アライアンス生産・物流の領域は購買、研究・開発、人事と並び、ルノー・日産で14年4月1日に機能統合された4機能のひとつ。購買は山内康裕氏、研究・開発は山口豪氏、人事はマリーフランソワーズダムザン氏がそれぞれ統括している。

現在オリーブ氏が担当している業務はルノーグループの生産・物流担当EVP、ホセ・ビセントデ・ロス・モゾス氏が兼務する。

オリーブ氏はルノーに82年に入社、以来サンドゥヴィル工場、フォンドゥリー・ドゥ・ブルターニュ工場やドゥエイ工場でさまざまな生産関連の職務を経て04年にドゥエイ工場のジェネラルマネージャーに昇進した。

10年には、ルノーの関連会社でロガンで有名なダチアに異動し、ルノーグループのマネージングダイレクターとともに、ダチアのマネージングダイレクターに就任した。

13年にはダチアのマネージングダイレクターに加え、ルノーのユーロメッド・アフリカ地域のインダストリアルダイレクターを兼務。その後、14年1月にSVPに昇格し、欧州地域の生産・物流の担当として、16か所の生産拠点を取りまとめている。

購買、研究・開発、生産・物流、人事の機能は、アライアンス内で効率化とシナジー効果を高めるために統合されており、同社ではこの機能統合によって14年度のシナジー効果として38億ユーロを見込んでいる。また、16年度には「少なくとも43億ユーロ」を目指す。