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アマゾン、ワイン定温倉庫開設し保冷配達スタート

2015年8月18日 (火)

ECアマゾンは18日、同社が直販するすべてのワインを一定の温度帯で保管管理する「定温倉庫」を稼働したと発表した。倉庫の稼働とともに、配送でも温度管理する「保冷お届けサービス」も同時に開始した。

アマゾン、ワイン定温倉庫開設し保冷配達スタート

同社の定温管理は、20度を目安とした一定の温度帯でワインを保管管理、出荷梱包することで、ワインの味わいや品質を保つ。特に高価なワインについては定温倉庫内のワインセラーで温度17度、湿度70%の環境により、徹底した管理を施している。

保冷お届けサービスでは、定温倉庫から出荷したワインの温度を保った状態で、指定の配達先まで輸送するもので、高温下の輸送でワインの品質に影響を与えないよう、1回あたり300円(税込)のオプションサービスとして提供する。

同社は温度管理が可能となった環境を活かし、ファインワインの幅広い品揃え、高価格帯のワインをワインセラーで厳格に品質管理・保存熟成する付加価値の高いサービスを提供するため、セレクションの拡大を目指す。

アマゾン、ワイン定温倉庫開設し保冷配達スタート■ソムリエ・石田博氏の話
ワインの適切な温度管理は品質保持で大変重要だ。それぞれのワインに適した温度で管理することのほか、常に一定の温度で管理・保管・輸送することがワインにとって最適な環境。温度が急激に上昇すると、液体が膨張しコルクを押し上げ液漏れを起こし、ワインがボトルにこぼれたり、ラベルにたれてしまうなどの状態を引き起こす。

また、最も悪いのは、膨張のあとの収縮した状態だ。ワインが収縮するとボトル内に空気が入ることで酸化が進み、品質が著しく低下し、味わいや香りにも大きな影響を与えてしまう。

温度差による品質劣化は、倉庫から輸送車両に運ぶ出荷時、輸送車両からお店・自宅へ運ぶ納品時に起きることもあるため、一連の徹底した定温管理の下で手元に届くことが、おいしいワインを楽しむためには必要不可欠。

ワイン好きにとっては、レストラン以外でワインを楽しむ場合でも、いつもどんな時でもベストな状態のワインを楽しめるのは大変嬉しいことだ。例えば、自宅で楽しむためのワインをECサイトで購入しようと思った時に、一定の温度で徹底管理されているのはもちろんのこと、冷えた状態のワインを届けてもらえるのは大変魅力的だ。特に夏場の暑い時期は、こういった保冷サービスは重宝する。