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日通、機能・連携強化した新WMSの運用開始

2015年9月7日 (月)

サービス・商品日本通運は7日、「NEWTON」(ニュートン)と名付けた新たなグローバル標準倉庫管理システムの運用を開始すると発表した。グローバル対応、システム連携、KPI、セキュリティ、バックアップなど幅広い機能の向上を図った。今年度中に20案件へ展開を見込んでいる。

日通、機能・連携強化した新WMSの運用開始

これまでは、顧客の規模・運用状況に応じて拠点ごとに複数のシステムを使い分けていたため、ノウハウの水平展開が難しくなっていた。また、WMSをより早く、より低コストで導入したいという社内外の強いニーズがあったほか、グローバル展開の進展とともに多言語、他通貨へ対応する必要が生じ、BCP対策としてもより安全・安心な運用環境とするよう要望されていた。

こうしたニーズに対応するため、新システムでは標準機能の拡充とともに、これまでのノウハウを元に作り上げた業種別テンプレートを準備し、導入・開発にかかる期間と費用を削減。不足機能をカスタマイズ開発していたこれまでの方式を改め、顧客ごとの要件に必要な機能のみを選択していくスタイルのシステムとして運用することにした。

グローバル展開への対応としては、日・英・中国語(繁体字・簡体字)のメニューを標準で用意。多通貨換算、保税管理などの機能も装備した。また、顧客側のERPとの連携を強化したほか、日通の海運基幹システム「G-logic I」、航空部門基幹システム「NICE IV」、送り状発行システム「webOkuris」、顧客向けウェブ照会機能「SHUTTLE」――との連携機能を標準化した。

在庫回転率、在庫回転日数、作業生産性、配達完了率など、顧客に提供可能な実績データを充実させ、プライベートクラウド環境で運用することにより、情報漏洩や改ざんの防止を強化した。さらに、ネットワーク回線の二重化、データセンター内のバックアップ機能に加え、冗長化構成とすることで大規模災害によ被災にも対応できるよう配慮した。

昨年8月以降、これまでに8案件で試行運用を済ませている。