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東京貨物ターミナル駅直結、国内最大規模

JR貨物、大型物流施設開発で三井不動産とタッグ

2015年10月15日 (木)

拠点・施設日本貨物鉄道(JR貨物)は15日、東京都品川区の東京貨物ターミナル駅構内で大規模物流施設の開発を正式に決定したと発表した。開発事業パートナーとして三井不動産を選定し、基本合意書を締結した。

物流施設の完成イメージ

物流施設の完成イメージ

三井不動産がロジスティクス事業で受託する初の大規模マネジメント事業として、JR貨物から開発業務を受託し、開発計画の企画立案、テナント誘致を担う。竣工後はマスターリース、建物の管理・運営を行う。

計画地は貨物ターミナル駅として国内最大規模の東京貨物ターミナル駅構内に位置し、首都高速湾岸線大井南IC、同横羽線平和島ICからそれぞれ2キロ、東京港国際コンテナターミナルから3キロ、羽田空港国内貨物地区から4キロと、陸海空の結節点となる優れたアクセスが特徴。

三井不動産と共同で進める新物流施設「エフ・プラザ東京N棟」は地上5階建て、延床面積16万1000平方メートルの規模で、大型車両が各階に直接乗り入れることができるランプウェイを2基備えた「マルチテナント型」の物流施設となる。2019年10月に着工し、21年10月の完成を見込む。

また、隣接地でも物流施設「エフ・プラザ東京M棟」を建設し、2棟を合わせた延床面積は22万3000平方メートルと国内最大規模の物流施設となる。M棟はJR貨物の単独事業で、18年1月に着工し、19年8月に完成する。

同社は「総合物流企業を目指す布石」として、鉄道貨物輸送の利用を促進する観点から、貨物鉄道に直結した国内最大級の大型物流施設の開設を計画。物流の効率化、温度管理貨物を保管する冷蔵冷凍倉庫機能、成長するEC市場への対応など「時代のニーズに合わせた物流サービスを提供できる新たな物流拠点」を志向するとともに、鉄道事業との相乗効果を狙う。

また、三井不動産は全国に自社ブランド「三井不動産ロジスティクスパーク」(MFLP)を冠した物流施設を展開しており、今回のプロジェクトを機に両社の連携を深め、幅広い顧客層に対して積極的な営業展開を図る。

JR貨物、大型物流施設開発で三井不動産とタッグ

■エフ・プラザ東京N棟の概要
物件名:エフ・プラザ東京N棟(仮称)
所在地:東京都品川区八潮3
事業者:日本貨物鉄道
敷地面積:7万1000平方メートル(2万1400坪)
延床面積:16万1000平方メートル(4万9000坪)
規模・構造:地上5階建、免震構造
着工:2019年10月
竣工:2021年10月

■隣接する物流施設の物件概要
物件名:エフ・プラザ東京M棟(仮称)
敷地面積:2万4000平方メートル(7260坪)
延床面積:6万1000平方メートル(1万8000坪)
規模・構造:地上5階建、免震構造
着工:2018年1月
竣工:2019年8月