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SSC、岩手県に新コイルセンター、トヨタの東北拠点化に対応

2011年8月25日 (木)

荷主関包スチール、住友金属工業、住友商事、住金物産が出資・運営するコイルセンター「エス・エス・シー」(SSC)は25日、岩手県に工場用地を取得すると発表した。

 

トヨタ自動車が「第3の国内生産拠点」と位置付けて東北圏への系列の自動車エンジン・車体メーカーの進出を進め、既に多数の自動車部品メーカーも東北地区に進出していることから、新コイルセンターを建設して自動車車体・部品メーカー向け薄板の納期向上、輸送コスト削減、安定供給を図る狙い。

 

新コイルセンターは岩手県奥州市江刺区の敷地約3800坪に建設し、2012年6月のスタート時はスリッター1台(月間加工能力7000トン)を設置する。建設地は、関東自動車工業の岩手工場(岩手県胆沢郡金ヶ崎町)、セントラル自動車の宮城工場(宮城県黒川郡大衡村)、トヨタ自動車東北(宮城県黒川郡大和町)の間に位置している。

 

SSC(名古屋)で培った品質・デリバリー対応力を東北地区に移植し、「異材防止システム」などを導入して東北の鋼材加工の中心拠点に成長させていく。

 

SSCは愛知県の本社工場に続き、福岡県にSSC九州を設立して、コイルセンター事業とTWB(テーラードブランク)事業を展開。トヨタ自動車九州(福岡県宮若市)や関連の自動車部品メーカーに安定供給している。