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京浜港協議会、45fコンテナの内陸輸送拡大策を協議

2015年10月28日 (水)

国内45f比較関東地方整備局は27日、京浜港を利用する事業者、学識者、国の出先機関で構成する京浜港物流高度化推進協議会の会合を今月6日開催したと発表した。45フィートコンテナの内陸輸送について話し合った。

2006年に設置した臨海部輸送ワーキンググループの8回目となる会合を開催したもので、行政側が北米発着が大部分を占める45フィートコンテナの取扱本数が14年までの10年間で57%増えていること、コンテナ全体に占める割合がほぼ3-3.5%で推移していることを説明した。

また、6月から45フィートコンテナを念頭に公道輸送の長さに関する許可基準が緩和されたことを紹介し、「荷主が利用意向を強く示すことで輸送環境が整えられ、今後の利用推進につながる」との見方を示すとともに、「20・40・45フィート対応のマルチシャーシであれば、既存シャーシを統合してシャーシ台数を減らすことができ、メリットが生まれるのではないか」とマルチシャーシの利用拡大を提案。

これに対し、陸運事業者は「45フィートコンテナに対応する体制が整っていない」「現在はフル積載対応の40フィートコンテナ用シャーシへの切り替えを進めている最中」と、45フィートコンテナのために新たに別のシャーシなどを用意するのは難しいとの否定的な声が上がった。

マルチシャーシの普及を促すためには、ネックとなっている軸重規制を「トレーラーと同様に、エアサスペンションの導入とセットで軸重や連結総重量などの規制緩和を進めるべき」と、国に規制緩和を求める意見が出された。

船社は「45フィートコンテナは船のデッキ上に積載するため、そのスペースの中であれば実輸送の面では現状でも対応可能」としながらも、「コンテナのラウンドユースが図られるなど輸出入のバランスを考慮することが必要」と、国内輸送で浸透させるには環境整備が必要になるとの見方を示した。

ターミナルオペレーターも、「コンテナヤードの荷役機器は45フィートコンテナに対応している」と、現在でも荷役機器の面では対応可能と回答したが、蔵置ヤードなどで検討が必要になると説明した。

40フィートの全長12.19メートルに対し、45フィートは13.72メートルと1.5メートル長く、高さも0.3メートル高い。