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サトー、英データレース社の印刷技術を独占販売

2015年10月28日 (水)

サービス・商品サトーホールディングスは28日、英国データレース社の一部株式を譲り受けるとともに、同社が開発した印刷技術インラインデジタルプリンティング(IDP)の独占販売権を取得したと発表した。

これに伴い、同社は10月21日にIDPの販売会社としてスペシャレース(東京都港区)を設立した。独占販売権は日本を含むアジア・オセアニア市場が対象。

IDPは、特殊な発色顔料をコーティング剤にして塗布することで、さまざまな物を感熱素材に変えることのできる技術で、コーティング剤を塗布した部分にレーザーマーカーで熱を加えることで商品にダイレクトに印刷できる。

1秒に80インチ(2メートル32ミリ)の高速印刷は、さまざまな分野の製造工場の工程スピードに対応。レーザーマーカーは低消費電力に加え、インクの補充や消耗品の交換、部品の清掃などのメンテナンスが不要。

また、医薬品、食品、飲料業界向けのアプリケーションを用意。必要なときに必要な分を製造することで、商品在庫の削減につなげることが可能。

スペシャレースは今後、IDP技術を活用した新たなソリューションを開発し、サトーグループのグローバルネットワークを活かしてデータレース社製の感熱顔料の販売を行う。2020年に200億円の売上を目指す。