EC楽天は、バーチャル試着サービスを提供するFits.meホールディングス(英国ロンドン)の発行済み全株式を取得し、完全子会社化したと発表した。同社は、顧客それぞれに合わせたショッピング体験を提供する販売ソリューションを小売業者に提供しており、楽天はFits.me社をグループに加えたことで、Eコマース、マーケティング支援のサービス強化を図る。
Fits.me社は、アパレルを中心とする小売業者を対象に、オンラインでの「バーチャル・フィッティングルーム」(試着室)を可能するSaaS型サービスを提供する事業者で、トーマスピンクやQVC、プリティーグリーンなどといったアパレルブランドによるオンライン販売手法に変革をもたらしてきたといわれる。
小売業者は、自社のオンラインストアにFits.me社のバーチャル・フィッティングルームを導入することで、ユーザーに実際の店舗で試着をするようなバーチャル体験を提供できるようになる。
ユーザーは、自分の体形やサイズを入力することで、気になる商品を試着した際のイメージ画像を見たり、画面上でさまざまなサイズの商品を着せ替えたりして、購入前にどの服が自分に合うのかを確認することができる。これにより、小売業者は配送後の返品数を減少させることが期待できる。