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サトーのIDP印字技術でラベルレス一斗缶開発

2017年6月13日 (火)
空白

サービス・商品サトーホールディングスは13日、同社グループのスペシャレース(東京都港区)と生野金属(大阪府高石市)が協業し、インライン・デジタル・プリンティング(IDP)技術を活用した、ラベル不要な18リットル缶(一斗缶)「ラベレス」を開発したと発表した。

サトーグループが持つIDPは、特殊な感熱顔料を含む塗料をさまざまな素材に塗布し、レーザー照射により発色させることで印字ができる印刷技術で、製造ラインに柔軟に組み込むことも可能としている。

ラベレスは、このIDP技術を活用して開発。ラベレスを購入者は、自社設備の充てん工程の中で、CO2レーザー印字機を活用し、登録したデジタル印字データを出力することで、自由なダイレクトマーキングが可能となる。

また、ラベルの在庫が不要となることで、ラベル発注・検収や在庫管理業務、貼り作業を削減するほか、コストダウンと生産性向上と同時に、廃棄物も削減、グラフィック、文字、2次元コードを製造工程の最終段階で印字でき、多品種少量生産へも有効に対応する。

CO2レーザー印字機は、基本的にメンテナンスが不要で、油の付着などの原因でラベルがはがれる心配もない。

生野金属では2018年4月の販売開始に向け、ラベレスの量産ライン構築、食油・食品分野への営業活動を強化する。