ロジスティクス東陽倉庫が10日発表した9月中間決算は、新拠点の開設や化学薬品の取り扱い開始が寄与して9%の増収となったものの、人件費と運送費がかさみ、営業利益は12%減少した。売上高営業利益率は前年同期の3.2%から2.6%へと悪化した。
国内物流では、4月に橋本営業所(相模原市)を開設して通信機器の取扱いを開始し、6月に小牧営業所(愛知県小牧市)に危険品倉庫を新設、稼働。前年度に取り扱いを開始したコンビニエンスストアの配送センター、化学薬品の取扱いが期首から業績に寄与し、17.8%の増収、部門利益も27.1%の増益となった。
国際物流は、9月に大阪堂島商品取引所の米穀指定倉庫の指定を受け、農産品の取扱いを拡充。7月に食品卸の配送センター(名古屋市)が稼働し、海外物流拠点のネットワーク拡充を受けて国際複合輸送の取り扱いが増加した。しかし、名古屋港で港湾貨物の取り扱いが低調に推移した影響が大きく、0.5%の減収、68.6%の減益と伸び悩んだ。
[東陽倉庫]2016年3月期第2四半期連結決算(単位:百万円)
2016年3月期第2四半期 | 2015年3月期第2四半期 | 増減 | ||
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売上高 | 12,269 | 11,251 | 9.0% | |
営業利益 | 319 | 363 | -12.0% | |
経常利益 | 430 | 406 | 5.8% | |
当期純利益 | 277 | 287 | -3.3% |