いすゞ、横浜にミドリムシ由来燃料の実証プラント建設

環境・CSRいすゞ自動車は1日、ミドリムシを用いた製品開発で知られるユーグレナと共同で横浜市鶴見区の旭硝子工場に国内初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントを建設する、と発表した。2017年中に着工し、18年の稼働開始を目指す。

同社は、ユーグレナ（和名ミドリムシ）からつくったバイオディーゼル燃料を表す、いすゞとユーグレナ社が共同で取得した商標の「DeuSEL」（デューゼル）を冠した「次世代デューゼル」の実用化を目指す、ユーグレナ社の計画に共同研究パートナーとして携わり、車両の実証走行・性能試験を続ける。

1日の合同記者会見には、いすゞの細井行会長、ユーグレナ社のほか、林文子横浜市長、千代田化工建設の渋谷省吾社長、伊藤忠エネクスの長尾達之介専務、全日本空輸の元清司専務が出席。いすゞの細井会長は「石油代替燃料の確保は日本にとって重要な課題だ。次世代デューゼルの実用化に向け、実用試験などで引き続き協力していく」と述べた。

バイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントは9000平方メートルの敷地に建設し、18年前半からバイオケロシン（ジェット燃料）、バイオディーゼル、バイオナフサといったミドリムシ由来の燃料を生産する。