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日立化成工業、UHF超小型パッケージタグ10円台で販売

2011年9月13日 (火)

メディカル日立化成工業は13日、UHF超小型パッケージタグを日立製作所と共同開発し、10月から国内外へのサンプル出荷を開始すると発表した。2012年1月までに量産体制を整え、同年2月から「μ-chip(ミューチップ)」Nモデルシリーズとして販売。部品・製品などのトレーサビリティ、真贋判定での採用拡大を目指す。販売価格は100万個で1個10円台とする予定で、2012年度に売上高5億円を目指す。

 

マイクロ波帯「μ-chip」で培ったアンテナ設計技術と半導体材料技術に加え、日立グループ内の半導体パッケージング技術を融合させることで、「UHF超小型パッケージタグ」を日立製作所と共同で開発した。

 

製品は最小2.5ミリメートル角、厚み0.3ミリメートルの超小型タグでありながらアンテナを内蔵し、汎用のリーダライタで約20ミリメートルの通信距離を実現した。また、外部アンテナとの組み合わせで数メートルまで通信距離を拡大することもできる。

 

半導体材料をパッケージに使用しており、通常の表面実装部品と同などの耐久性を持つことから、射出成形や基板実装プロセスへも適用可能。半導体パッケージへの内蔵や、プリント配線板に実装することで、不正流出や違法改造の真贋判定と製造工程管理を可能にする。また、医療器具や試薬瓶などの小型品へも装着できる。