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日立造船、中国で使用済み核燃料輸送用キャスクを受注

2016年1月14日 (木)

サービス・商品日立造船は13日、米国子会社のNACインターナショナルが中国核工業グループから、加圧水型原子炉の高燃焼度使用済み核燃料輸送キャスクと付帯設備を受注した、と発表した。

中国では、2020年までに国内の原子力発電の総発電量を5万8000メガワットまで引き上げる計画で、15年7月時点で30基の原子力発電設備が稼働、21基の建設が進むほか、使用済み核燃料の貯蔵・輸送計画にも取り組んでいる。

今回の契約は、NACが高燃焼度使用済み核燃料輸送キャスク「NAC-STC輸送キャスク」4基の設計、付帯設備の供給を請け負うもので、中国核工業グループは、実績のあるNACの技術で輸送キャスク事業を拡大し、競争力を高める。

NAC-STC輸送キャスクは、同国の商用原子炉で発生する現在の使用済み核燃料に対応するだけでなく、将来的に同国の大規模な使用済み核燃料の輸送を支える計画。

契約範囲には、NACによる高濃縮で短冷却による高燃焼度燃料のために最適化したNAC-STC輸送キャスクの設計、製作、エンジニアリング、ライセンス取得を含んでおり、これらの新たなシステムは深セン市の大亜湾原子力発電所から発生する使用済み核燃料の輸送をサポートする。

中国核工業グループでは、将来的に同国のほかの商用原子炉から発生する潜在的な使用済み核燃料の輸送のため、これらのシステムを活用することを計画している。