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日立造船、水素の効率的貯蔵・輸送を研究

2014年1月15日 (水)

荷主Hitz日立造船と同社グループで水処理事業を展開するアタカ大機は15日、経済産業省が公募した「2013年度再生可能エネルギー貯蔵・輸送など技術開発」に、「低コスト水素製造システムの研究開発」と「エネルギーキャリアシステム研究」がそれぞれ採択されたと発表した。

経産省の同事業は「未来開拓研究プロジェクト」の一環として実施するもので、クリーンエネルギーとして注目される水素を再生可能エネルギーから高効率・低コストで製造する技術のほか、水素の長距離輸送、長時間貯蔵を容易にするためのエネルギーキャリア技術の開発に取り組み、化石燃料と競合できる価格の実現を目指している。

現状では、再生可能エネルギーによる電力によって水素を製造する場合、主に水電解が行われるが、生成した水素は大規模水力発電を利用する場合を除いて高コストが課題となっている。

日立造船とアタカ大機は、この課題に対し、水素製造コストの大半を占める電力変換システムと電解システムから構成される設備コストの低減を行うとともに、水素製造プロセスを見直し、エネルギー効率、経済性などを飛躍的に向上させる新規プロセスの性能・経済性評価の確立、課題、開発目標の把握を行う。

エネルギーキャリアシステム研究では、水素を効率的に貯蔵・輸送できるエネルギーキャリアとしてメタンを対象とし、その有効性を確認する解析評価研究を実施する。具体的には、メタンをエネルギー
キャリアとしたプロセスの性能・経済性などを評価する。