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キャニスタ5基を初輸送

日立造船、高レベル放射性廃棄物を屋外乾式貯蔵

2015年11月19日 (木)

国際日立造船、高レベル放射性廃棄物を屋外乾式貯蔵日立造船は19日、米国子会社のNACインターナショナルがニューヨーク州のウェスト・バレー再処理工場で、米国で初めて高レベル放射性廃棄物を屋外の乾式中間貯蔵施設へ輸送し、貯蔵することに成功したと発表した。米国エネルギー省による「ウェスト・バレー実証プロジェクト」として実施した。

ウェスト・バレー再処理工場は米国で唯一の使用済み核燃料の商用再処理施設で、1972年に運転を停止し、80年から同プロジェクトが開始された。

今回の取り組みは、工場内でガラス固化状態でキャニスタ275基に収納・貯蔵されている、2300立方メートルの高レベル放射性廃棄物を屋外の乾式中間貯蔵施設へ輸送し、貯蔵するもので、11月10日にNAC社が初のキャニスタ5基をステンレスオーバーパックに移し、同貯蔵施設への輸送、据付を成功させた。

屋外の乾式中間貯蔵施設は、NAC社が供給する55基の縦置き型貯蔵キャスクから構成されることになっており、現在16基の据付けが進んでいる。18年までにキャニスタ275基すべてが輸送・貯蔵されることとなる。