ロジスティクス日本通運と三井物産は7日、国内外の物流事業での戦略的な業務提携契約を締結することで6日に合意したと発表した。10月以降、それぞれの主要事業領域での実績と知見を融合させ、グローバル・ロジスティクス分野での連携を模索していく。
提携施策の第1弾として、取扱貨物量が低迷している三井物産運営の東京国際エアカーゴターミナル(TIACT)のてこ入れに着手する。
三井物産は昨年10月から羽田空港でTIACTの運営を開始したが、貨物量が伸び悩んでおり、改善策を模索していた。一方、日通は、日通はグループの国際関連事業の売上高比率を現在の3割から5割まで引き上げることを目標に定めている。
日通は現在、成田を航空貨物事業の中核に位置づけているが、羽田事業への投資を回収したい思惑があり、両社の狙いが一致したことから、提携に至った。
また、海外ではBRICs、東南アジア、中東などの新興国で、案件ごとに連携の可否を判断し、物流インフラ事業や保管・配送事業の業容を拡大していく。