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タイ洪水、物流企業の対応・被害状況(10月12日時点)

2011年10月12日 (水)

話題タイ中部で発生している深刻な水害で、物流企業が12日までに公表している被害状況をまとめた。

 

近鉄エクスプレス(12日12時時点)
ロジャナ工業団地に続きハイテク工業団地、ナワナコン工業団地への浸水の危険性もあると懸念されている。水没したアユタヤ地区からの避難民などで道路も非常に混雑している。バンコク空港、バンコク港周辺は、通常通りオペレーションされている。

 

阪急阪神エクスプレス(12日午前時点)
現地情報として、既に浸水被害の出ているサハラタナナコン工業団地、ロジャナ工業団地に加え、南部のハイテック、バンガディ両工業団地にも被害が及びつつあり、工場稼働が停止していると公表。

 

現地の集配達は、大型車両を使用して安全を確保した上で、浸水エリア以外の顧客の工場が稼働可能となっているエリアを対象に行っている。空港・港湾関連では、バンコク空港、バンコク(クロントイ)港、ラッカバンICD、レムチャバン港は通常通り荷役作業が行われているという。

 

また、バンコク以南の地域の集配達についても、現在のところ問題はないが、13-18日の満潮時にはバンコク地域でも浸水が危惧されており、今後は受託制限などの措置が行われる可能性がある。

 

UPS(11日時点)
一部地域でサービス遅延を予想。輸送ネットワークが影響を受けている場合には、サービス・ギャランティが適用されないと告知。

 

住友倉庫(12日時点)
アユタヤのロジャナ工業団地にある連結子会社の物流拠点「ロジャナ・ディストリビューション・センター」が浸水被害を受けている。同センターでは、建物の浸水被害により、営業を一時停止。敷地内に立ち入ることができないため、被害の詳細を確認できない状況。人的被害はこれまで報告されていないが、復旧時期は未定。

 

日本梱包運輸倉庫(12日19時時点)
アユタヤ県のロジャナ工業団地にある連結子会社「A.N.I.ロジスティクス・リミテッド」が被害を受けている。建物が浸水被害を受け、操業を停止。現在、被害の詳細情報を収集中。駐在員とその家族は全員の無事を確認したが、現地従業員の安否を確認している。復旧時期は未定。別の連結子会社「ニッポンコンポウ(タイランド)」社は現時点で被害を受けていない。