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【タイ洪水、物流情報】バンコク抜港の動き

2011年10月14日 (金)

話題商船三井ロジスティクス(14日時点)
商船三井ロジスティクスが14日発表したタイ中部・アユタヤ地域の洪水被害状況によると、被害は一層拡大しており、既に浸水しているサハラタナナコン工業団地、ロジャナ工業団地に加えて、南部のハイテク工業団地でも13日、浸水が始まった。

 

また、13-18日には満潮を迎えることから、被害がさらにバンコク地域まで拡大する可能性もあると伝えられており、今後の増水に十分な警戒が必要だと指摘している。

 

14日正午現在、新バンコク国際空港(スワンナプーム空港)、バンコク港、ラッカバンアイランドコンテナデポ(ICD)、レムチャバン各港周辺では浸水被害は出ておらず、通常のオペレーションが行われている。

 

ただ、チャオプラヤ川下流域にあるバンコク港では今後、上流部から大量の水が流れ込み、ターミナルの運営に支障が出る可能性もあるため、今後1週間程度は状況を注視し、場合によっては抜港などの措置が取られる可能性もあるという。

 

また、ラッカバンICDの周辺道路は冠水しているため、車高の低い小型車両の運行には支障が出ている。

 

阪急阪神エクスプレス(10月14日正午時点)
タイ・アユタヤ地域の洪水被害は一層拡大の様相を見せており、南部のハイテック工業団地も浸水している。

 

アユタヤ地域の集配達については、大型車両を使用して安全を確保した上で、浸水エリア以外の顧客の工場が稼働可能なエリアを対象に行っているが、主要道路の混雑激化による影響が発生している。

 

バンコクより南のエリアの配達は、現在のところ影響が出ていない。

 

空港・港湾関連では、バンコク空港、バンコク港、ラッカバンICD、レムチャバン港で通常通りとなっているが、ラッカバンICDの周辺道路の一部が冠水し、小型車両での運行に支障が生じている。

 

また、満潮時でのバンコク地域の浸水も依然危惧されている。こうした状況を受けて、船会社の中には、来週以降のラッカバンICDでの荷受け停止、到着予定船舶のバンコク港抜港といった動きが出ている。