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商船三井と川重、インテリ機能搭載の舵取機開発着手

2018年5月8日 (火)

▲システムのイメージ図(出所:商船三井)

空白

▲搭載予定の高速データ収集装置

荷主商船三井は8日、川崎重工業とインテリジェンス機能を搭載した舵取機の開発に共同で取り組むことに合意したと発表した。

船舶の操船で最も重要な機器の一つである舵取機の制御に着目し、舵取機の新たなセンシングとビッグデータ解析による船舶の信頼性向上・省エネ運航技術の共同開発に取り組むもので、商船三井が川崎重工業に発注し、建造中のVLCC(大型原油タンカー)で、同社製の舵取機に油圧や流量、作動油温度や消費電力などを監視するセンサーを取り付け、大容量高速データ収集装置でデータを収集する。

大容量高速データ収集装置はこれまであまり注目されてこなかった舵取機のさまざまな制御データを瞬時に大量収集するとともに、船速、針路、エンジン負荷、舵角といった舵取機以外の航海データを同時に集め、ビッグデータを解析して船舶の信頼性向上、省エネ運航につなげていく計画。

▲搭載する舵取機と同型の製品

プロジェクトは2020年度中の完了を目指し、将来的にはプロジェクトで得た知見を用い、船舶の信頼性向上、操船性向上、省エネ運航に寄与する「インテリジェンス機能搭載型舵取機」の開発を目指す。