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【タイ洪水、物流情報】バンコク港、27日から全面輸入停止

2011年10月27日 (木)

話題日本貿易振興機構(JETRO、27日時点)
日本貿易振興機構(JETRO)が27日公表したタイの洪水情報によると、タイ港湾公社(PAT)はバンコク港(クロントイ港)の貨物・コンテナについて、27日から輸入側の取扱いを全面停止すると発表した。

 

8月以降、洪水でバンコク、周辺各県が被災し、工業団地が次々と水没する中、バンコク港に引き取りを申し出ていない貨物やコンテナが大量に滞留していることから、港湾作業に支障をきたしており、PATは25日付で「輸入貨物の取り扱いを27日以降しばらくの間、停止する」との通達を出した。輸出業務は引き続き行うとしている。

 

バンコク港はチャオプラヤ川の河川港だが、同国内ではレムチャバン港の年間取扱量約510万TEUに次ぐ荷物取扱量があり、2010年の取扱量は150万TEU。このうち輸入貨物は80万6000TEUとなっている。レムチャバン港は今のところ問題はないが、貨物の滞留が見られるという。

 

スクンバン・バンコク都知事は、全50区のバンコク住民に対し、27日夜にも到着する洪水に備えるよう呼び掛けた。また、ソムサック下院議長は、26日に予定されていた国会について、洪水のため延期を決定。バンコクの「いくつかの地域」では、50-100センチメートルの洪水が2-4週間続く見込みとしている。

 

阪急阪神エクスプレス(27日午前時点)
阪急阪神エクスプレスが27日発表したタイの現地情報によると、バンコク港で輸入コンテナ貨物が滞貨していることから、27日以降の積み下ろし作業が中止された。これに伴い、到着予定の一部船舶が寄港先をレムチャバン港に変更する動きが出ている。

 

スワンナプーム空港は通常通り稼働しているが、航空各社の人員確保の問題から、今後減便が予想されている。また、国内線専用のドンムアン空港では27日から国内線の発着が中止となっている。