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邦船3社の中間決算、そろって大幅な悪化

2011年10月31日 (月)

ロジスティクス日本郵船、商船三井、川崎汽船の邦船3社が31日に発表した中間決算は、そろって大幅な減収となり、100億円以上の四半期純損失を計上した。

 

前年同期に比べ、為替レートが9円以上の円高に振れ、燃料油の高騰も影響した。米国で景気回復が遅れ、欧州では財政金融問題がくすぶり、けん引役の中国でも金融引締め策が実施されるなど、世界経済の不透明感が長期化したことが大きな要因となった。

 

懸念された東日本大震災の影響は、完成車輸送を中心に夏場から急回復し、ドライバルカーも9月には回復傾向が鮮明となった。

 

昨年に比べて荷動きが活発化したコンテナ船による業績カバーが期待されたものの、大型コンテナ船の竣工などによる供給過剰感から運賃水準が軟化した。

 

下期も米国の景気停滞、欧州の金融不安に起因する円高圧力は弱まっておらず、燃料油価格も高水準が続く見通しで、タイの洪水被害に伴う荷動きの鈍化が懸念される。特に、完成車輸送台数は減少が避けられない見通しで、3社とも赤字決算を予想している。

 

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