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物流施設開発初参画のNIPPO「新規事業として今後拡大」

ラサール・NIPPO、堺市に15万m2の物流施設を共同開発

2016年5月11日 (水)

拠点・施設ラサール不動産投資顧問は11日、NIPPO(東京都中央区)など3社で共同開発した15万5370平方メートルの敷地面積を持つ大型物流施設「ロジポート堺西」の地鎮祭を同日に行ったと発表した。

ロジポート堺西は、ラサールとNIPPOなど3社が共同出資する特別目的会社が事業主体となり、堺市の15万5370平方メートルの敷地にマルチテナント型とBTS型の両方の区画を持つ物流施設を開発するもので、今回、NIPPOは不動産開発での新規事業の一環として初めてとなる大型物流倉庫開発に事業参画した。NIPPOは不動産開発事業部がこれまでもマンション開発などを手がけていたが、事業拡大を目指すなかで、新規事業として今回の開発案件に参画することとなった。同社は「今回の案件を皮切りに、物流施設開発を拡大していく」方針だという。

マルチテナント型物流施設は、延床面積約11万6074平方メートルの2階建てで、有効天井高6.5メートル、1階床荷重を1平方メートルあたり2トン確保している。加えて、2階フロアの防火区画内には柱がなく自由度の高いレイアウトが可能なほか、最大で20区画に分割が可能とすることでテナント企業の利便性を高めた。

堺市は、2017年3月の阪神高速大和川線の開通によって関西圏の東西南北の物流動線が確立され、物流適地として発展が期待されるエリアで、高速道路への利便性に加え最寄りの出島ICまで3.3キロと近く、阪神高速湾岸線を活用することで交通渋滞が予測される大阪中心部を通らずに大阪府全域や京都・神戸にもスムーズにアクセスができると見込まれる。

また、最寄りのバス停まで徒歩3分と近いため従業員の利便性を高めたほか、堺市の湾岸エリアは工業エリアに属しているため、24時間のオペレーションが可能となっている。

■施設概要
所在地:堺市西区築港新町2-7-9
敷地面積:全体15万5370.35平方メートル(4万7000坪)、マルチテナント型10万160.84平方メートル(3万298.65坪)
延床面積:マルチテナント型11万6074.97平方メートル(3万5112.68坪)
構造:鉄骨造、マルチテナント型地上2階建て
設計管理監修:日立建設設計
設計施工:大林組
施主:モズプロパティー合同会社
用途:マルチテナント型物流倉庫、BTS型物流倉庫
着工:2016年5月16日
竣工:2017年4月14日