ロジスティクス日本郵便が13日に発表した前3月期決算は、郵便・物流事業でゆうパック、EMSの取扱物数が増加したほか、マイナンバー郵便物による簡易書留の取扱物数の伸長、インターネット通販で利用が多いゆうパケット、クリックポストの増加があり、全体の売上高は6860億円増の3兆6270億円となった。郵便・物流事業セグメント単体の業績は売上高が1兆9248億円(728億円増)、国際物流事業セグメントが5440億円となった。
日本郵便 | 2016年3月期本決算 |
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累計(百万円) | (前年同期比) | 対売上高利益率 | 直近3か月(百万円) | (前年同期比) |
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売上高 | 3,627,005 | 23.3% | 921,705 | 26.6% | |
営業利益 | 32,611 | 159.1% | 0.9% | -1,489 | -- |
経常利益 | 42,336 | 85.1% | 1.2% | 936 | -- |
当期純利益 | 47,247 | 113.1% | 1.3% | -1,453 | -- |
郵便・物流事業は総取扱物数が0.2%増と、2001年度以来14年ぶりに増加。このうち郵便物は、アジア宛てのEMS・国際小包など国際郵便が増加し、マイナンバー通知カード需要もあったが0.9%の減少となった。ゆうパックの取扱物数はeコマース市場の拡大と中小口営業活動の強化で3期連続の増加。ゆうメールも、5.3%の増加となった。
ゆうパックやEMS、簡易書留等の取扱物数増に伴う費用増のほか、人件費単価の上昇といったコスト増加要因があったものの、集配業務の生産性の向上などで費用の増加を抑制。これらの結果、営業損益は前期に比べ156億円改善し、74億円の黒字に転換した。