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GLP、災害時に入居企業へ軽油販売行う物流拠点開発

2016年6月2日 (木)

拠点・施設グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)は2日、茨城県五霞町に、石油事業者と連携し石油備蓄機能を備えた、延床面積14万平方メートルのマルチテナント型物流施設「GLP五霞」を開発すると発表した。2018年10月の竣工を目指す。総開発コストは230億円。

GLP、14万m2の物流施設を茨城で初開発1

今回、新たな取り組みとして、BCP対策の一環としてGLP五霞を燃料備蓄基地として活用する。石油事業を展開するシューワと業務委託契約を締結し、災害時に入居企業や近隣のGLP施設への燃料提供、施設内にトラック用ガソリンスタンドを設置し、入居企業向けに軽油の販売を実施する。これにより、入居企業の利便性向上を図る。

非常時に2・3階の車路を開放し、1500人を収容できる避難場所とすることも検討している。

GLP五霞は圏央道の五霞ICと首都圏と北関東を結ぶ新4号国道に隣接しており、関東・東日本の広域配送向けの物流拠点としての活用に適している。周辺の埼玉県北東部、茨城県西部、栃木県南部には食品や飲料、日用雑貨、化学工業品、建材、自動車関連企業の拠点が多く立地していることから、これら企業からの物流ニーズを想定する。

地上3階建てで、ダブルランプウェイを設置することで、各階への直接アクセスを可能とした。1階は延べ4万3000平方メートル、2・3階は3万9000平方メートルと広い面積を持つ。1階は両面バースで、多様なテナント業種を考慮し、低床バースエリアと高床バースエリアを設けた。

低床バース部分には14メートルの大型庇を設置し、長尺の重量物に対応するとともに、2.5トンフォークリフトに対応、床荷重は1平方メートルあたり2トンとしている。

一方、高床エリアでは冷凍冷蔵品向け電力を想定し、予備電源を多く確保した。天井高は6メートルで3階は6メートルから7.8メートルとレイアウトの自由度を高めた。従業員環境を考慮し、カフェテリアを備えるほか、広域なエリアからの自動車通勤者向けに600台の駐車スペースを設けた。

GLP、14万m2の物流施設を茨城で初開発2

■施設概要
施設名:GLP五露
所在地:茨城県五露町
敷地面積:8万5000平方メートル
延床面積:14万平方メートル
構造:鉄骨造
着工:2017年5月
竣工:2018年10月