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三井造船、エタン・重油両対応の舶用エンジン完成

2016年6月29日 (水)

荷主三井造船は29日、エタン燃料焚きの電子制御式ガスインジェクションディーゼルエンジン(ME-GI-エタン)の初号機が完成したと発表した。エタンを燃料とした舶用低速ディーゼル機関は世界初。

ME-GIエンジンは熱効率の高い大型2サイクル低速ディーゼルエンジンでありながら、使用燃料として天然ガス(LNG)、重油の両方を使用できる二元燃料機関で、同社製造の「ME-GI」はすでに2つのプロジェクトに採用が決まっている。

これらのプロジェクトでは、LNG、重油燃料を使用できる機関仕様となっているが、今回受注したME-GI-エタンは燃料としてLNGではなくエタンと重油燃料を使用できる。

エタンはLNGと同様、重油よりも環境負荷が小さい燃料だが、シェールガスの開発・普及に伴い、その優れた経済性も注目されており、LNG燃料に続いて「重油に代わる舶用燃料」になるとみられている。