ロジスティクスANAホールディングスが3日発表した4-6月期決算によると、同社の航空貨物事業は、国際線で輸送重量・有償貨物トンキロがともに前年同期実績を15%以上上回ったにもかかわらず、代理店向け国際貨物販売手数料の精算方法を見直した影響などで収入が3割近く落ち込んだ。
収入(百万円) | 伸び率(%) | トンキロ(千トン・キロ) | 伸び率(%) |
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国際貨物 | 20,400 | -29.1 | 980,417 | 18.4 |
国際郵便 | 1,200 | -23.8 | 31,205 | -4.1 |
国内貨物 | 7,100 | -1.5 | 105,612 | -0.6 |
国内郵便 | 800 | -7 | 8,368 | -1.2 |
アジア・中国発北米向け、アジア域内の三国間輸送貨物を取り込んだものの、円高基調が続き、中国発を中心とした需給環境が悪化したことで単価が下がったのも響いた。
国内線は荷動きが堅調な宅配貨物を中心に取り込みを図ったが、北海道発の生鮮貨物の取り扱いが減少するなど、航空貨物需要全体が低調に推移し、輸送重量・収入ともに前年同期を下回った。