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日通総研、16年度の国内貨物輸送予測0.8%減

2016年9月13日 (火)

調査・データ日通総合研究所は13日、国内・国際貨物輸送量の動向を調査・分析し、2016年度の貨物輸送の見通しと10-12月期の企業物流短期動向調査結果を発表した。

16年度の国内貨物輸送量総輸送量は、個人消費の低調に加え、前年度での大幅増の反動もあり、消費関連貨物がマイナス。鉱工業生産や設備投資が小幅な伸びにとどまるなかで、生産関連貨物は横ばいの見通し。

住宅投資、公共投資が増加するものの、大型の公共土木工事が期待できないため、建設関連貨物は水面下の推移が続く。総輸送量は0.8%減と予測している。

鉄道輸送は、JRコンテナが上期の景気低迷に加え、台風に伴う輸送障害の影響で低調に推移。景気が上向く下期には持ち直すものの、年度全体で0.7%減。JR車扱は、大きなウェイトを占める石油需要の堅調を受け0.9%増。全体では0.2%減と2年ぶりのマイナス。その他の鉄道は、石灰石、セメントなどの減少により1.7%減と低調な推移となった。

国内航空は宅配貨物の不振を受け0.8%減と3年連続のマイナスに、内航海運は鉄鋼などにプラスが見込まれる一方、石油の減少を受け0.1%減。

国際貨物輸送量は、外貿コンテナ貨物は輸出が0.4%増、輸入は0.1%減少。国際航空貨物輸送量は、輸出が2.7%増、輸入が0.1%増となる見通し。

10-12月期の企業物流短期動向調査では、国内向け出荷量荷動き指数は7-9月実績が4ポイント(P)上昇してマイナス10Pとなった。10-12月期の見通しではマイナス5Pと、5ポイント上昇するものの、引き続き水面下での推移となる

輸送機関別利用動向指数の10-12月見通しは、全輸送機関で改善に向かうが、利用動向指数はマイナス。輸出入貨物量荷動き指数の10-12月見通しは、外貿コンテナの輸入、国際航空の輸出にで小幅に上昇する一方、国際航空の輸入で横ばい、外貿コンテナの輸出では低下となり、引き続き全輸送機関でマイナスとなる。

在庫量・営業倉庫保管料動向指数では、すべての指数で小幅な動きとなり、製品在庫で上昇、営業倉庫保管料で横ばい、原材料在庫では低下する。

運賃・料金動向指数は、一般トラック、内航コンテナ・RORO船、国内航空で上昇し、マイナスだった内航コンテナ・RORO船、国内航空で指数がゼロ水準まで戻る。

■詳細
https://www.nittsu-soken.co.jp/wp-content/uploads/2016/06/report_20160913.pdf