江崎グリコ、ベトナム菓子メーカーと資本業務提携

フード江崎グリコは18日、ベトナムのキンド社との間で資本・業務提携を締結し、キンド社がベトナム政府のSSC（国家証券監督委員会）への新株発行申請手続きを行ったと発表した。

キンド社はベトナムで国内ビスケットカテゴリーのトップシェアを持つ菓子メーカーで、ベトナムの小売店への強力な流通ネットワークを保有している。

江崎グリコは、キンド社の流通ネットワークを活用し、自社製品のベトナム市場展開を加速する狙いで資本・業務提携を決めた。今回の提携をてこに、今後、アジアを中心とする海外展開を積極化する。

資本提携は、キンド社が第三者割当増資により発行する新株式（普通株式）1400万株を引き受け、議決権所有割合を10％とする。

また、業務提携ではキンド社の流通ネットワークを活用し、ベトナムで同社製品の販売を行う。江崎グリコは消費者動向調査・ブランド育成のための宣伝などのマーケティング活動全般を行い、キンド社が営業活動、配送、消費者対応などを行う。

株式取得予定日は2月中旬で、マーケティング調査を実施した上で、年末までに提携事業を開始する。今後5年以内にベトナム向け売上高30億円を目指す。