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ノベル、山九の統合ID管理基盤を構築

2012年1月24日 (火)

ロジスティクスノベル(東京都新宿区)は24日、山九が同社のID管理ソリューションを全社プラットフォームに導入し、社員約1万人のユーザアカウントを一元管理する統合ID管理基盤を構築したと発表した。

 

山九では、業務系、物流系、情報系のシステムをWeb環境で利用でき、海外拠点のシステムも統合できる全社プラットフォームの構築を進めていた。ログインするだけで全業務を行える環境構築を目指していたが、100種類以上ある業務システムのIDやパスワード、アクセス権限の管理が大きな課題となっていた。

 

そこで、社員のユーザアカウントをノベルのディレクトリサービス製品「ノベル・リディレクトリ」を用いて統合、メタディレクトリ製品「ノベル・アイデンティティマネージャー」でシームレスに連携する自動化ソリューションを導入し、一元管理する仕組みを構築した。

 

システム連携のためのドライバが豊富に提供されていることや、連携のためのドライバを独自に開発できることといった拡張性を評価し、ノベル製品の採用を決めた。

 

山九の全社プラットフォームでは、人事情報システムから全社員の源泉情報をノベルの両製品に取り込んで管理することとし、社員の入社から退社までの情報コントロールと人事情報に基づいた権限設定が容易になり、管理者の負担軽減につながったという。

 

利用者(山九の社員)もメールや掲示板、ワークフローなどの機能を権限に応じてシングルサインオンで利用できるようになり、利便性とセキュリティが向上した。

 

山九では、国内外にわたる組織横断型のプロジェクトが頻繁に発生するため、各種情報へのアクセス権限を柔軟にコントロールできるノベルの仕組みが有効となり、これまでは各拠点である程度自由に行われていたシステム開発も、ポリシーベースでの統制を確立できた。

 

今後もノベルのID管理ソリューションを活用することで、国内外でばらばらに管理されている業務システムを全社プラットフォームに統合していく方針だという。