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神戸製鋼、中国に高級ばね用鋼線の生産会社設立

2012年1月25日 (水)

拠点・施設神戸製鋼所は24日、中国広東省佛山市で高級ばね用鋼線の製造販売会社「神鋼新確弾簧鋼線(佛山)有限公司」(KSW)を設立したと発表した。

 

新会社は、工事期間と投資諸経費の圧縮を図るため、同社グループのCHQワイヤ・磨棒鋼の製造販売会社「神鋼線材加工(佛山)有限公司」の敷地内に設立し、2013年上期中の稼動開始を目指す。

 

中国では現在、世界の大手ばねメーカーが、自動車のエンジンバルブ用ばねを始めとする高級ばねの増産に向け、現地生産ラインの新設や増強に積極的に取り組んでおり、同社のばね用線材を使用した高級ばね用鋼線の需要も増加していくと判断。

 

新会社の立ち上げにより、神戸製鋼の中国自動車用ばね市場への対応は、これまでの「鋼線輸出」から「現地生産・供給」に切り替わる。同社は、今回のKSW設立を通じ、品質・競争力・柔軟な市場対応能力を兼ね備えた鋼線の現地供給体制を構築し、中国で拡大する高級ばね用鋼線の需要獲得を目指していく考え。

 

新会社は今後、神鋼鋼線工業、サンコールの両社から線材二次加工に関する技術支援を受けていく。