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DHL、チャンギ航空貨物センターに24h稼働の最新ハブ

2016年11月7日 (月)
DHL、チャンギ航空貨物センターに24h稼働の最新ハブ
空白

拠点・施設DHLエクスプレスは7日、シンガポール・チャンギ空港のチャンギ航空貨物センター(CAC)内に、8500万ユーロを投資した24時間体制のエクスプレスハブ施設「DHL南アジアハブ」を開設した、と発表した。

施設面積2万3600平方メートルの新施設は、南アジアで業界初の完全自動化方式のエクスプレス貨物仕分け処理システムを備え、オペレーション能力や効率性の向上を図った。

同社の統計によると2012年から15年までの間、1日あたり平均貨物件数はオセアニア向けが50%、南アジア向けが30%、東南アジア向けは25%増加していることから、従来の施設から面積が33%拡張した新施設では、増加傾向にある国内外向け貨物を取り扱う。

南アジアハブは、チャンギ空港グループが運営管理する24時間自由貿易地域にあるチャンギ航空貨物センター(CAC)内に位置しているため、貨物機と施設間の貨物処理がよりスムーズに1時間以内の貨物の発送や積み替えを実施できるようになったという。

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南アジアハブの1時間あたり貨物・書類処理件数は最大2万4000件、処理許容量は最大628トン以上に達し、旧施設の手動オペレーションと比較した場合、新施設の仕分け処理能力は3倍以上、処理スピードは6倍の速さになる。

完全自動システムの仕分けスピードと精度、バーコード読み取りを加速する多次元トンネルスキャナー、旧システムと比べて最大3倍の速度で貨物をスキャンできる自動X線検査機を導入するほか、太陽光エネルギーを動力としてハブが必要とする全エネルギー消費量の20%を太陽光発電によってまかなう。

作業効率の向上が見込める新ハブの稼働について、同社は「従業員は、発送遅延につながる原因を未然に防ぐリスク回避や危機管理、追加のセキュリティ検査といったより高付加価値の業務に集中して取り組めるようになる」とその効果を見込んでいる。