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フェデックス、シンガポールに南太平洋ハブを開設

2012年10月15日 (月)
新設された総面積26,264 平方メートルのフェデックス南太平洋地区ハブ

新設された総面積26,264 平方メートルのフェデックス南太平洋地区ハブ

ロジスティクスフェデラルエクスプレス(フェデックス)は12日、シンガポールに新たな南太平洋地区ハブを3日開設したと発表した。

南太平洋地区ハブは、9700万シンガポールドルを投じて開設した、シンガポール唯一のエクスプレス輸送施設で、航空輸送、地上業務、通関の機能を一か所に集約した。

入国管理局とシンガポール税関による貨物通関手続きを、施設内で円滑に行える機能を備えていることから、迅速で利便性の高い通関手続きが可能になる。

航空輸送、地上業務、通関の機能を一カ所に集約

航空輸送、地上業務、通関の機能を一カ所に集約

シンガポール・チャンギ国際空港のエア・カーゴ・エクスプレス(ACE)ハブ内にある2万6264平方メートルの統合施設は、オーストラリア、ニュージーランドのほか、ラオス、カンボジアなどの東南アジア諸国を発着する積み替え輸送の域内拠点となる。

フェデックスは既に中国の広州に「アジアワン・ネットワーク」の中心となるアジア太平洋地区ハブを置き、大阪には北太平洋地区ハブを設置する計画で、アジア太平洋地域のサービス体制の整備を進めており、南太平洋地区ハブはその取り組みをさらに強化するもの。

新ハブでは、エアサイド内にある2つの新しい駐機場など、シンガポールで週34便の自社航空機発着を支える充実した設備を備えている。また、駐機した航空機と業務場所が近接しているため、コンテナを航空機から降ろして荷物を仕分けベルトコンベアに運ぶまでの所要時間は4分足らず。

1時間に最大12,000個の荷物を仕分けることができる完全自動化された12系統のベルトコンベアによる高速仕分けシステム

1時間に最大12,000個の荷物を仕分けることができる完全自動化された12系統のベルトコンベアによる高速仕分けシステム

これにより、同社は航空機の到着から顧客への配達まで荷物の徹底的な管理を強化する。

また、1時間に最大1万2000個の貨物を仕分けることができる12系統の完全自動高速仕分けシステムを備え、荷物の底面以外に貼られたラベルであればすべての面のラベルを読み取ることができる高機能なスキャニング能力、荷物を適切な進路に送ることができる「シューソーター」と呼ばれる機能を配備。ハブ内には280台以上の配送車両が乗り入れ可能。