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帝人、中国でユニフォームの循環リサイクル展開

2012年1月31日 (火)

アパレル帝人は31日、アサヒグループホールディングスの中国拠点2社と共同で、ポリエステル製防寒ユニフォームの循環型リサイクルプログラムを展開すると発表した。ユニフォームでの循環型リサイクルの展開は中国で初めて。

 

共同でユニフォームの循環型リサイクルを展開するのは、農業・乳業事業を展開する山東朝日緑源農業高新技術有限公司(山東省莱陽市)、山東朝日緑源乳業有限公司(同)で、両社の全社員約200人が着用するポリエステル製の防寒ユニフォームをリサイクルする。

 

このユニフォームは、帝人ファイバー(大阪市中央区)が製造・販売する再生可能なポリエステル繊維を、南通帝人有限公司(江蘇省南通市)が製織・染色し、その生地を用いてアパレルメーカーが製品化したもので、今月から朝日緑源社の社員が着用を開始している。

 

使用済みとなったユニフォームは、朝日緑源社の社員から回収した後、帝人ファイバーが展開する循環型リサイクルシステム「エコサークル」により、同社の松山事業所内にあるケミカルリサイクル工場に運搬、石油から製造するものと同じ品質のポリエステル繊維として再生する。

 

ポリエステル長繊維の製織・染色加工・販売を手がける南通帝人は、中国内地向けの事業拡大の一環として、これまで注力してきたスポーツ、アパレル用途に加え、市場の成長が期待されるユニフォーム用途への拡販を進めている。今後、中国市場での「環境対応型」商品への関心の高まりを背景に、帝人ファイバーとともに「エコサークル」のさらなる拡大を目指す。