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バスタ新宿の渋滞対策へ「速効」と荷さばきの2段構え

2016年12月26日 (月)
国交省、バスタ新宿の渋滞対策へ「速効」と荷さばきの2段構え3
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拠点・施設国土交通省は、バスタ新宿周辺の渋滞対策を強化するため、即効性のあるもの(速効対策と呼称)と荷捌き車両対策の2段階に分けた対策に着手する。

バスタ新宿前の国道20号線で開業後半年間のデータを分析した結果、事故リスクは軽減したものの、「混雑状況(平均速度)は改善が見られない状況」となっていることから関係者と協議し、高速バスの運行経路の見直しや左折レーンの延伸などの速効対策に年内に着手する。

その後、荷さばき車両対策や明治通りの渋滞対策など「さらなる対策」も関係者とともに検討を進める。

年内に着手する速効対策としては、新宿4丁目交差点で高速バス運行経路を見直すほか、左折レーンの延伸、国道20号線で警視庁と連携した乗降対策の強化を進める。その後、新宿4丁目交差点の左折レーンの構造を見直し、明治通りの渋滞対策、警視庁との連携による交通流対策の強化、国道20号線の荷さばき車両対策に取り組む。

国交省、バスタ新宿の渋滞対策へ「速効」と荷さばきの2段構え2

現在は新宿4丁目交差点の左折車列が、横断歩行者待ちや明治通りの渋滞などでバスタ新宿前の直進車線まで大きく延びており、左折する高速バスは平日110台、休日には130台に達する。一方、明治通りを横断する歩行者数は平日ピーク時に1時間2400人(18時台)、休日ピーク時は3400人(15時台)となっており、明治通りの交通状況タクシー、路線バスの乗降、駐車場への入庫待ちなどで渋滞が発生している。

そこで速効対策として、バスタ新宿を利用するバス事業者の協力を得ながらバスの運行経路の見直し手続きに着手するとともに、道路構造を部分的に見直し、左折レーンを現状の45メートルから65メートルへと20メートル延伸。「明治通りの渋滞対策を協議する場」を立ち上げ、具体的対策を検討する。

国交省、バスタ新宿の渋滞対策へ「速効」と荷さばきの2段構えまた、駐停車禁止のレッドゾーンで一般車、タクシーの乗降、商業施設への搬入待ちで車線が閉塞しているが、レッドゾーンの駐停車車両数が平日で630台(うちタクシーが5割)、休日は830台(タクシーが4割)となっていることから、沿道商業施設の協力を得て荷下ろしなどの路上駐車の解消のため、荷さばきスペースの設置を検討する。

バスタ新宿開業後1年となる2017年夏頃に対策結果の検証を行う。

(画像:国土交通省)