心拍数で検知するウェアラブル用居眠り運転防止システム

サービス・商品東洋紡とユニオンツールは11日、ドライバーの心拍数で検知するウェアラブル用居眠り運転検知システムを共同で開発したと発表した。

両社は2011年から眠気を検知するアルゴリズムを開発してきた。このアルゴリズムは心拍周期が特定のパターンを示した時に眠気が生じていると判断するもの。

ユニオンツールはこのアルゴリズムを使って、居眠り運転検知システム「安全運行補助ツール眠気通知器DSD」を15年から販売した。このシステムでは心拍周期を検出するために、ベルトで締めるタイプ（ベルト型）やジェルで体に貼り付けるタイプ（ジェル型）の電極を使っていたが、ベルト型には締め付け感があり、ジェル型ではベタつき感があるなど、装着感に課題があった。

今回開発したシステムは、心拍周期の検出に東洋紡のフィルム状導電素材「COCOMI」を使用した肌着を用いた。「COCOMI」は薄く伸縮性があり、自然な着心地のウェアラブルデバイスを実現できるため、従来システムと比較して眠気検出の精度を落とすことなく装着時の着心地を改善した。

現在、販売に向け中日臨海バスで実証実験を行っている。

COCOMIは、ウエアラブルデバイス用の電極・配線材向けのフィルム状導電素材。薄く伸縮性があり体の動きに追随でき、電極と配線を継ぎ目なく一体化するため、自然な着心地を可能にした。競走馬専用心拍・速度・加速度測定システムの心拍数測定用腹帯カバーに採用されている。