第一生命、ファンド通じ物流施設に68億円投資

荷主第一生命は7日、オリックス不動産投資顧問を運用会社とする不動産投資ファンドを通じ、市川塩浜ロジクティクスセンターに68億円を投資すると発表した。大手生保が不動産投資ファンドを通じて物流施設へ投資するのは初めて。

同社は保有不動産ポートフォリオの中長期的な収益性・資産価値の向上、リスク抑制の視点から、これまで投資してきた大規模オフィスに加え、リスク対比で安定収入が見込める都心の賃貸マンションや中規模オフィスへの分散投資を積極的に行うなど投資対象の多様化を進めているが、今回の物流施設への投資も、分散投資を推進する一環で取り組むもの。

国内の物流施設需要は、インターネット通信販売市場の急成長を背景に拡大しているが、大型物流施設の供給増加でテナント企業が施設を選別する目も厳しくなっていることから、物流施設の開発・運用ノウハウを持つオリックスグループの知見を活かし、競争力が高い物流施設への選別投資を進める。