ロジスティクス米アマゾンは2日、配送代行サービス「FBA」(フルフィルメント・バイ・アマゾン)の手数料に3.5%の燃料・物流サーチャージを課すと発表した。17日から米国とカナダで適用する。FBA手数料への燃料サーチャージ導入は2022年に続き2度目で、前回は「一時的」とした上乗せ分をその後基本料金に統合した。(編集長・赤澤裕介)
サーチャージはFBA手数料のうち、ピック・パック・出荷にかかる部分に3.5%を上乗せする。商品の販売価格ではなく手数料が計算の基準で、同社は1個あたり平均17セントの追加負担になると説明している。
5月2日からはバイ・ウィズ・プライムとマルチチャネル・フルフィルメント(MCF)にも広がる。対象サービスと適用開始日は以下の通りだ。

同社は今回も「一時的」と位置づけ、「これまでコスト増を吸収してきたが、上昇が続く場合はサーチャージを適用する」と説明した。米国ではUPS、フェデックス、米国郵政公社(USPS)でも燃料上乗せの動きが広がっている。ただし適用対象は各社で異なり、UPSとフェデックスは輸送料金、USPSは一部小包の基本料金、アマゾンはフルフィルメント手数料が基準で、料率だけを並べても実際の負担は比較できない。
前回の臨時上乗せ、翌年に基本料金へ統合
アマゾンは22年4月にもFBA手数料へ5%のサーチャージを導入し、「一時的」と説明していた。だが2023年1月には別建てをやめ、標準FBA手数料へ統合した。
今回のサーチャージは米国・カナダが対象で、日本(Amazon.co.jp)のFBAには適用されない。ただし米国FBAを利用して米国市場に出品している日本の越境EC事業者は17日から直接影響を受ける。22年には米国での導入後、英国やドイツなど欧州5か国にも4.3%のサーチャージが適用された。今回、日本や欧州への適用についてアマゾンからの告知は確認できていない。
3.5%の終了時期は示されていない。
この記事をより深く理解するために
[海上に続き空と陸にも燃料サーチャージ](3月20日)マースクやCMA CGMの緊急バンカーサーチャージなど、海上・航空・陸上の全モードで燃料サーチャージが同時発生した経緯を報じた記事。今回のアマゾンの動きはEC物流にも波及したことを示す
[アマゾン、外部EC向け物流を主要PFに拡充](2025年9月)アマゾンがMCFの対象をSHEINやShopifyなどに拡大した記事。今回のサーチャージは5月2日からMCFにも適用されるため、アマゾン物流網に依存する外部EC出品者にも影響が及ぶ
























