ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

7月検証開始前に協業企業募集

日立の待ち時間活用サービス、物流拠点の混雑緩和に応用も

2017年3月29日 (水)
日立の待ち時間活用サービス、物流拠点の混雑緩和に応用も
空白

サービス・商品日立ソリューションズが28日に発表した、スマートフォンアプリと連携して来場者の待ち時間を価値にするという新たなサービス基盤。使い方によっては物流センターで滞留するトラックの待ち時間改善に役立つ可能性がある。

同社が今回発表したのは、企業が消費者に提供するスマホアプリと連携し、来場者が店舗や施設に近づくとクーポンの一覧をプッシュ通知するほか、来場者の位置情報を基に滞在時間を把握し、一定の時間ごとにクーポンを利用できるようにするもの。

企業はこのサービス基盤を利用することで、来場者が実店舗に長くとどまるメリットが得られるため、来場者の購買機会を増やし、実店舗の売上向上につなげたり、駅や空港などでは乗客に時間に余裕を持って来場してもらうために、構内の店舗での特典を付与することで手続きの混雑集中の緩和や店舗の売上向上につなげることが可能となる。

ここで注目したいのは、「来店者が近づくと『何らかの情報』をプッシュ通知することができる」ことと「来場者の位置情報を基に滞在時間を把握し、一定時間ごとに『何らかの情報』を利用できるようにする」という2つの機能だ。

これらの機能を物流センターとその施設に近づくトラックに適用することで、例えば「現在の待ち時間」や混雑状況、比較的空いている時間やゲートを知らせることができるほか、センター側が拠点に近づいてくる複数のトラックに優先順位をつけて誘導したり、滞留時間が明確になることで運送会社側がシステム投資を行うことなくコンプライアンスを重視した料金計算を行ったり、といったことが可能になるのではないだろうか。

日立ソリューションズに確認したところ、プッシュ通知できる範囲は、最大10キロ圏内まで拡張でき、物流拠点への応用も「想定はしていなかったが、可能性はある」。同社は10月の販売開始に向けて7月から商品化に向けた検証を開始する計画があり、協業企業を募集する。物流センターへの活用については「今回の検証では小売・流通業による活用を想定している」ものの、物流への活用を想定した協業についても「ぜひ相談してほしい」と前向きだった。

興味や関心のある読者は、このサービス基盤の活用を検討してみてはいかがだろうか。

■サービス基盤の検証に関する申し込み・問い合わせ先
URL:https://www.hitachi-solutions.co.jp/inquiry/
TEL:0120-571-488

(画像:利用画面イメージ)