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カネカ、米中に地域統括会社を設立

2012年3月8日 (木)

産業・一般カネカは8日、アジア、アメリカでの事業展開を加速するため、中国・上海市にアジア統括会社「鐘化企業管理(上海)有限公司」と米国テキサス州に米州統括会社「カネカアメリカズホールディング」を4月に開設すると発表した。

 

統括会社は経営戦略の検討・立案、予算・損益管理、工場新設支援を含む生産・技術全般、研究開発・市場調査、人事・労務、法務や知財戦略などを担う。

 

鐘化企業管理(上海)有限公司は、巨大マーケットを持つ中国に開設し、アジア地域の同社出資100%の子会社を統括する。これまで、中国へは事業部門単位で進出していた。今後は既存事業領域だけでなく、事業部境界領域や新規事業も含めたアジア事業を統括してプロモートするとともに、グループ会社のガバナンス体制強化や法務などの事業運営支援を実施し、アジアでの事業拡大を推進する役割を担わせる。

 

カネカアメリカズホールディングは、最先端の研究開発が進められている米国での成長機会を充分に活用すること、成長著しい中南米市場へのマーケット拡大を図ること、経営資源の有効活用を図ることを狙いとして、現地で一元的に米州事業を統括する体制を構築する。

 

これに伴い、既存の米国関係会社6社は、統括会社とカネカテキサスコーポレーション、カネカノースアメリカ、カネカファーマアメリカ(ニューヨーク州)の事業会社2社の3社体制に再編する。

 

統括会社には、事業会社2社に対するコーポレート機能を持たせ、現地視点に立った成長戦略の企画立案、現地でのグループ経営に必要な機能整備を図り、米州事業の拡大を加速させる。将来的には米州各地に複数の拠点や企業を傘下に持つ企業集団として効率的に機能する体制を目指す。