日立化成工業、タイで粉末冶金製品の生産能力倍増

荷主日立化成工業は8日、タイ子会社「日立パワードメタルズ（タイランド）社」（HPMT）が、同国内に粉末冶金製品の第2工場を新設すると発表した。

自動車産業が拡大しているタイで、粉末冶金製品の需要が増大していることに対応するもの。生産拠点の分散によって製品の安定供給を図る狙いもある。新工場は、生産能力の倍増に向けて2013年7月から稼働を開始する。

同社グループでは、HPMTが粉末冶金製品を、グループ他社が摩擦材料や内・外装成形品、鉛蓄電池事業を展開しているが、粉末冶金製品の需要は増加しており、現拠点に拡張の余地がないことから、同国のゲートウェイ工業団地内に第2工場を新設することを決めた。

新設する工場では、複雑形状部品や耐熱・耐摩耗材部品などの粉末冶金製品を生産し、売上拡大を目指す。