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日立化成工業、中国に負極材工場を新設、量産開始

2012年4月25日 (水)

拠点・施設日立化成工業は25日、子会社の日立化成工業(煙台)有限公司が、中国でリチウムイオン電池用カーボン負極材の事業拡大を図るため、5億円を投じて同社内に民生用負極材の工場を新設、量産を開始したと発表した。

 

民生用リチウムイオン電池は、ノートPC、携帯電話だけでなく、タブレットPC、スマートフォンなどに需要が拡大。日系、韓国系メーカーがシェアの大半を占めているが、低価格化が進み、電池メーカー各社は生産拠点の中国シフトを強めている。

 

そこで、負極材の主原料・天然黒鉛の調達先に近く、地理的に中国国内販売と韓国輸出に適した山東省煙台に製造拠点を設立し、性能・品質に優れ価格面でも競争力のある民生用負極材を生産することにしたもの。

 

日立化成グループは現在、日立化成山崎事業所(桜川)で主に民生用負極材、山崎事業所(勝田)で主に環境対応自動車用負極材、日立粉末冶金香取事業所で民生用負極材を生産し、国内・海外顧客に供給。

 

日立化成工業(煙台)で後工程を中心とした民生用製造拠点を新設することに伴い、中国・韓国市場の需要を取り込み、売上拡大を目指す。